四価ワクチンとは?
2015年10月30日
昨シーズンまでのインフルエンザワクチンはA型2種類、B型1種類でしたが今シーズンからA型2種類、B型2種類の合計4種類のワクチン(四価ワクチン)になった関係で、予防効果がさらに期待できるようになりました。インフルエンザワクチンはこれまで、季節的に流行を繰り返すA型ウイルス二種類と、B型ウイルス一種類に対応した三価ワクチンでした。このうち、B型のワクチン株は毎年、専門家による流行予測に基づき、二種類あるうちのどちらか一方を選んでいましたが、近年二種類が混合したウイルスの流行が続き、予測が難しい状況になりました。 このため国は、国立感染症研究所での検討結果に基づき、B型の二種類にも対応した四価ワクチンへの変更を決めました。これにより、今までより防御範囲が広くなり、より重症化を防いだり、感染リスクを軽減することが期待されております。米国などは既に四価ワクチンに移り、世界保健機関(WHO)も推奨するなど、移行は世界的な流れとなっています。